佐藤蜜の自由帳

自由帳なので雑記です。

STEPPER'S DELIGHT【RIP SLYME】

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懐かしい!2001年リリースだって。15年前か。

 

リップスライムが”hiphop”に入るかどうかはまあ置いといて、、

衝撃だった。はじめてラップらしきものに出会ったのは10代前半。リップスライムのステッパーズディライトだった。テレビのランキングで流れてた。内気で、たったひとりの親友を失ったばかりで、学校にいっても話す相手なんかいなかったあのころ。

嵐とか宇多田ヒカルとか流行ってたかな。でもテレビ番組をあまり見てなかったのと、まあ友達がいなかったので、なかなかJPOPについて盛り上がる場もなく。

だからテレビを二度見したのを覚えてる。

知ってる音楽となんか違う、って思って、一曲終わるまでテレビに見入った。一曲終わったら画面左下に出る曲名と歌手名を慌ててメモした。英語だったから、歌手名も曲もどうやって読むかわからなかったけど、黄色い付箋に、消えてしまう前に急いで書き取った。

かっこいいって思った。ただただシンプルに。

見たことがあるような、いわゆる「イケメン」で歌って踊るようなグループではない。うしろでレコードみたいなのいじってる人がいる。歌なのに、話してるみたいでメロディがあるのに無い。言葉が次から次へと飛び出してきて、耳が目だったらまばたきできない感覚。言葉はたくさんあるのに何を言ってるかよくわからない。好いた惚れたという歌詞でもないらしい。画面の中のひとたちといっしょに小刻みに体を揺らしたくなる。

と、とにかく画期的というか、いい意味ですごくショッキングだったのです。

お金も、情報収集の知識も、(そもそもネットすら)無かった当時、同じ歌手の歌が流れるのを心待ちにするしか方法がなかった。

わたしのラップとの出会いでした。ステッパーズディライトを歌う彼らは今のわたしよりももうずっと年下だけれど、きっとこのプロモは生涯ずっと「不思議でかっこいいお兄さんたち」としてわたしの目にうつるでしょう。